憂い、抗い

2023.08.15 お知らせ

「保育園落ちた日本死ね」

数年前に話題になったツイートが記憶にある人も多いと思います。(今はtwitterがXになり、ツイートではなくポストと言うそうですね。)

日本死ね!
短いメッセージに投稿者の等身大のメッセージが込められており、多くの人の共感を生みました。SNS上で誰かが叫んだ「日本死ね」ですが、最近、もう日本は瀕死の状態ではないかと思うことがありました。

パーソル総合研究所が発表した「グローバル就業実態・成長意識調査2022※」によると、

日本は
「はたらくことを通じて、幸せを感じている」
「現在の勤務先で継続して働きたい」
「管理職になりたい」
「学習・自己啓発に投資している」
「他の会社に転職したい」
「会社を辞めて独立したい・起業したい」
の項目で18ヵ国中最下位(「他の会社に転職したい」は下から2番目)であったとのことです。

つまり、日本には「幸せは感じていないが、何らかの努力によって環境を変えることはしない」そんな仕事観が蔓延しているのです。言い換えると、「自分の本音に蓋をして、それなりの現状に満足する能力」は世界一であると。なかなか厳しい現状だなと思います。
※東アジア、東南アジア、南アジア、オセアニア、北米、ヨーロッパの18ヵ国の主要都市に在住する約1,000人の20ー69歳の男女にインタビューを実施した調査

「それなりの現状に満足する能力」というのは自分をうまく抑圧する能力と同義であると思います。自分をいかにうまく抑圧しようとも、完全に騙し切ることが出来ないというのが僕の持論です。自分には嘘をつけないでしょう。

他の記事でも書いたと思いますが、遅かれ早かれ気付くのだと思います。一番遅い人だと死に直面した時でしょうか。「何故、もっと生きたいように生きなかったのか。」と。

自身の生きたいように生き、時には葛藤と向き合い、能力の無さに絶望しながらもジタバタする。どうしようもなくなった時は仲間とお酒でも飲んで、健全な傷の舐め合いをした後、また自身のフィールドでジタバタする。そんな風に命を燃やすことが、個としての豊かな人生であり、社会を前進させることにつながると思っています。(もちろん異論があることは認めます。)ただし、簡単に自身を抑圧せずに生きさせてくれるほど、社会のシステムは甘くないことも分かっています。

日本では、大量生産・大量消費の時代にある意味、自身を抑圧することで世界経済の覇権を握りました。この過去の成功体験は本当に甘い蜜なのだと思います。

あなたが、自身の抑圧から解放して生きようとした瞬間に歯止めをかけようとする力学が働きます。それは自身の中の恐怖心かもしれませんし、周囲にいる旧パラダイム支持者からの嫉妬を含む説得かもしれません。そういった者に抗って、抗って自身を解放する必要があります。勇気と覚悟が必要でしょう。僕もこのことを自分のテーマに掲げて生きていきたいと思います。

身も蓋もないことを最後に書きますが、所詮、旧パラダイムは旧パラダイムを支持する者が死に絶えた時には崩壊し、新しいパラダイムに移行するものだと歴史が証明しています。俯瞰で見ると大きな流れの中で人は無力、大河に一滴を投じるくらいのことしか出来ないというのも事実でしょう。

そんな中でも、無力ながら、新しいパラダイムへの移行に向かってジタバタしながら死んでいきたいなと思います。ジタバタしたという事実は自分が死んだ後も消えませんからね。

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