”他人の評価を気にする”への処方せん

2023.02.17 お知らせ

昨今、「他人の評価なんて気にせず、自分の思った通り行動しよう。」のような発言をよく耳にします。

他人の評価を気にしないということは、自分が大切なものを大切にする、もっと言うと自分を生きることと言い換えても良いでしょう。
発言する側は、「そっちの方がハッピーじゃん!ユーもこっち側に来なよ!ヨーチェケラ!」こんな感じかもしれませんが、
発言の受け手は、「いや、分かっとる!分かっとるけど、、、でもな、、、」こんな風に思っていることも多いのではないでしょうか。

「他人の評価を気にしたくはないけど、どうしても気にしてしまう」をどう捉え、どのように対処していけば良いかについて、自身の経験則から語りたいと思います。

まず、「他人の評価を気にする」は極々、自然な感覚であることを受け入れましょう

世の中の大半が他人の評価を気にするということは、他人の評価を気にすることに何らかの合理性があると考えて良いと思います。
人類が進化し繁栄する過程で、他人の評価を気にすることが必要だったと考えても良いんじゃないでしょうか。

他人に合わせて行動することが、肉食動物から身を守ることに有利なんてことはありそうですよね。
適者生存の点で他人の評価を気にする者ほど、有利であり、遺伝子が脈々と受け継がれてきたと考えても、さほど不自然ではないと思います。

他人の評価を気にするに関して、僕の独断でざっくり人間を分類すると、以下4つに分類出来るのではないかと考えています。

①ネイティブに他人の評価を気にせず自分を生きている人
②何らかのきっかけで、他人の評価を気にせず自分を生きることに目覚めた、もしくは目覚めようとしている人
③分かっちゃいるけど、他人の評価を気にしてしまうんだよなあという人
④他人の評価を気にして生きるのが当たり前過ぎて、他人の評価を気にして生きることにすらほぼ無自覚な人

①はおそらく1%未満だと思います。この属性の人は周囲から羨ましがられているかもしれません。
 適者生存の観点で、よくここまで遺伝子を受け継いで来れましたね。と思います。
②は10%くらいでしょうか
③と④で90%くらいを占め、情報の民主化に伴い今後④から③へ、③から②への移行が進むと予想されます。

長年、他人の評価を気にして生きてきた我々人類にとって、特に③から②への移行は容易ではないと思います。

やっと本題ですが、他者の評価を気にせず、自分を生きられるようになるため大事なことは2つあると思います。

一つは内省、もう一つは周囲の人。

内省についてですが、自身の内側に意識を向けることが何よりも重要だと思います。
「他人の評価なんて気にしない!嫌われる勇気を持とう!」これは完全に外側に意識が向いている状態であり、
このやり方ではどうしても無理がくるし、持続力のあるエネルギーの獲得には至らないと思います。内省というと、フレームワークを使ったワークショップなんかを想像する方も多いかもしれませんが、それだけだと不十分だと思っています。それはきっかけに過ぎません。

日々の生活の中で生じるちょっとした違和感に感覚を研ぎ澄ませ、なかったことにせず、とことんその違和感と向き合うことが重要です。
そうすると、違和感が自身が大切にしたいことを教えてくれます。
まだまだ、世の中には、この違和感に蓋をしてやり過ごすことが是とされる場面も多く存在するので、違和感に向き合うこともそこそこ大変です。
こういった日常の営みと、節目でのワークショップなんかを組み合わせることが良いかなと思います。

次に周囲の人ですが、自分の目から見て、「この人は他者の評価を過度に気にせず、自分を生きているな。」と思う人と過ごす時間を増やすことです。
きっと、あなたの大切にしたいものを大切にしたいという想いを応援してくれるでしょうし、日常の内省の機会も増えていくと思います。そして何よりもエネルギーをもらえます。

このようなプロセスを経ていくと、他人の評価を気にしないで生きるぞ!とか、自分を生きるんだ!そういった力みは自然と消滅し、自分を生きざるを得なくなる。こんな感覚なんだと思います。

ただ、このプロセスの進行スピードは人によって大きく違うでしょうし、徐々に変化する人もいれば、何かをきっかけに劇的に大きく変化する人もいるでしょう。そして、自分を生きるという感覚に到達しても、そこにはまた大きな葛藤が存在するでしょうし、大切にしたいものを大切にすることが決して容易ではない場面も訪れるでしょう。

どう締めて良いか分からなくなってきたので、社長の高藤さんの言葉を借りて締めたいと思います。

地球ワンダーランドを味わい尽くしましょう。

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