阪神ファンのおっさんが教えてくれた大切なこと

2023.11.14 お知らせ

「日本一やから!38年ぶりやから!飛び込ませてくれ!飛び込ませてくれ!」

SNSなどでも動画が話題になっていたので、ご存じの方もいるかもしれない。先日、阪神タイガースが日本一になって、とあるファンが道頓堀川に飛び込もうとしたが、警察官に取り押さえられた際に放った、何の混じりっ気もない魂の叫びであった。
SNS上では彼のことを揶揄するような動画などが出回っているが、実は彼から学ぶことがあると考えている。

僕たちは、それっぽい理由をつけることに慣れすぎている。故、自分の本音に繋がることがとても難しくなっているのではないだろうか、自分の本音に繋がることが難しいことにすら気づいていないのかもしれない。

日々の生活において、行動の理由を語らなければならない場面は多い。特に組織で働くということに焦点を当てると、就職する際の面接、予算取り、新たな企画の立案、など、“なぜそれをするのか”という問いに向き合わなければならない。ここでは、それっぽい理由を語ることが処世術としても求められる。うまく、それっぽい理由を語ることは現代社会を生き延びるための重要スキルとすらなっているような気もする。

また、最近流行りのエシカルの文脈でも、“生物多様性を確保するため”、“次世代に美しい地球を残すため”など一見美しい理由が語られる場面を沢山見てきた。このような理由が、“本音”であればいいのだけれど、その真偽については是非、自分に厳しく問うて欲しい。自分のその気持ちは都合よく、見栄え良くラッピングされたものではないか?本当に無添加のむき出しの本音か?と。

こういう話をすると、誰もが自分の本音に従って生きていたら秩序が保たれないのではないか?と主張されることもいることだろう。もちろん、そのように言いたい気持ちは分かる。ただ、本当にそうだろうか?確証めいたものはないが、自分の本音を押し殺して生きているが故に、生じている人間同士の諍いは決して少なくないのではないか。

ヒトが自分の本音に従い生きること、本音に蓋をしてある種の幻想的な秩序を守って生きること、どちらにも功罪があるだろう。そこは先入観を持たず、フラットに見て欲しい。更に言うと、秩序を守ろうとしたところで、人が人を殺めたり、自ら命を絶つ悲しいニュースが減っているようには思えない。本音に繋がり、本音に従い生きることで、秩序が大きく乱れるようなら、むしろそんな種は滅びてしまってもいいようにも思う。秩序を守るという不文律が、「本音で生きること≒わがまま」という方程式をヒトの左脳にこびりつかせ、このことが本音に繋がることを邪魔しているような気がしてならない。

誰かのため、社会のため、と安易に自分を納得させるのではなく、その背後には自分のどんな欲求やニーズがあるのかを丁寧に探って欲しい。一人一人のその行動が必ず社会をもっと豊かにする。阪神ファンのおっさんの叫びに、己の理の中で生きる美しさを見たような気がした。

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