諦めず続けることが唯一の成功の秘訣ですってよく聞くけど諦めず続けることって実はめっちゃ難しいんじゃないの?って話

2022.05.10 お知らせ

COOのFです。

「諦めたらそこで試合終了ですよ・・・?」
この名言が近々、高校倫理の教科書に載るとか載らないとか。

今回は、僕の英語の先生の話を聞いて思ったことを書いていこうと思います。

先日、先生が、学習の成果は努力と比例せずに現れるという趣旨のことを言っておりました。よくよく考えると当たり前というか、多くの人が経験則で分かっていることだと思います。

つまり、1の努力をしたとしても、1のリターンが保証されていないのです。10の努力をしてようやく1のリターンがある、逆に100の努力をしたら、1000のリターンがあるかもしれない。どれだけ努力すれば、自身の望む成果が得られるのかの閾値が多くの学習や仕事の場合では不明なことが多いのです。

僕は何度か100kmのウルトラマラソンを完走していますが、「よくそんな走れるね。」と周囲の人が言ってくれますが、これは、”ゴールが明確であること”とゴールした瞬間の感動を知っていること”に依るところが大きいと思います。

もしも、”この大会はゴールテープが何km地点に切られているかわかりません”というレースがあれば出場する気も起きないと思います。ただ、仕事や学習では、このゴールが何km地点に切られているか分からないレースに出場せざるを得ないのです。これが、諦めずに続けることを難しくさせる最も大きな要因ではないかと思います。

僕自身も僕自身が描いている、英語を駆使して仕事が出来ている状態にあとどれだけ学習を継続すれば到達するのか分からないまま、学習をしています。タイトルにも書いた、「諦めずに続けることが唯一の成功の秘訣です。」の後には(だから誰でも成功できますよ。)が付いているような気がするんですが、ここに色んな罠が潜んでいそうです。

立派な事を成した方の講演を聞いたり、本を読んだりして、自分の心の火が瞬間的に燃える人は多いと思いますが、そのうちの何割がその想いを継続して、ゴール地点の不明なマラソンを事を成すまで継続出来るでしょうか?

世の中には、ゴール地点不明マラソンでも成果が出るまで諦めずに走り続けれらる人もいるでしょう。これは、以下の3パターンに大別出来ると思っています。

①その才能がもともとある
②何かのきっかけで、心が動いて謎の力が湧いてくる
③幼少期からゴール地点不明マラソンを何度も完走し、完走のコツや喜びを知っている

①はもう、チートでありGiftedみたいなモンだと割り切り諦めましょう。※もちろん諦めずに続けられる人のことは尊敬します。

②は確かによく聞く話です。途上国の現状を目の当たりにして、ソーシャルグッドなビジネスを立ち上げる人とかですね。「自身もやりたいことさえ見つかれば、頑張れる。」という幻想を抱いている人もいると思いますし、完全に否定するつもりはありませんが、そんな出来事といつ出会えるのか分かりませんし、人が何に心が動かされそれが動力源になるかは結果論でしか語れず、有限の人生、ここに賭けるのは少々危険な気がします。決して自分に刺激を与える為に社会課題に触れることそのものを否定している訳ではないです。むしろ、そういう機会と触れ合うことは積極的にやればいいと思います。ただ、自分のやる気スイッチを探すためにそこに全振りするのはちょっと違うと思います。

③は、今ないなら、作ればいいという話です。

この3つを認識せずに、諦めずに続けられるかは自分次第とか思ってしまうと辛くないですか?更に成功者の話を聞いて、「何て自分はダメな奴なんだ・・・」とまた自己嫌悪ループに突入するという。。。

まずは、多くの人が自分がやりたいこと、やるべきことを頭には持っていても、なんだかんだで、”タラタラしてんじゃねーよ”を食べながら、タラタラしてしまうという現実を受け入れましょう。

頑張るOSを搭載した人がむしろチートで、怠惰に生きるOSを搭載されていることがデフォルトであることを受容するのが精神衛生上いいのではないかと思います。では、この現実を受け入れた上で、どうやってこの現実に向き合うか。
どうやれば、自分がゴールの見えないマラソンを走り続けられるかに頭を使いましょう。

おそらく、続けるコツの主なものは2つで

ⅰ)ゴールの見えないマラソン自体を楽しむ
ⅱ)ゴールは見えないが、着実に進んでいる感を実感する


ⅰ)に関しては、ナルシストな方はそんなレースを頑張っている自分に陶酔すればいいですし、マゾヒストな方はその理不尽さに快楽を感じたらいいと思います。あと葛藤を経まくって、この境地に辿り着くパターンもありそうです。ただ、いずれも個人の特性などに左右されそうですし、多くの人にとっての最適解ではないかもしれません。また、ここはエネルゲイアとキーネーシスの話に当てはまりそうなので、別の機会にでも掘り下げたいと思います。

となると、現実的にⅱ)へのアプローチになる訳ですが、ここは、自分評価軸で生きている人と、他人評価軸で生きている人で対応が変わって来ると思います。自分評価軸で生きている人であれば、自分の成長を自分で感じられる思考をすればいいだけです。

例えば、僕は新卒で入った会社で営業をしている時は、自身の顧客が出来るまでは毎日、100件以上の電話をかけアポ取りに励んでいたのですが、ここで、自分評価軸で生きている人は、「アポはまだ入らんけど、スムーズに話せるようになってるし、電話の件数も日に日に延びているから、まだ目に見える成果には繋がってないけど、このまま続けたらいずれアポも取れて、契約も増えてくるやろー。オレ、頑張ってる。」と考えて頑張りを継続出来ると思うんですね。

ただ、これが他人評価軸で生きている人(僕もです。)だと、周囲から、成長や進歩をしている事を気づかせてやらないとなかなか頑張り続けられないと思います。自分評価軸で生きている人からすると信じられないかもしれませんが、おそらく他人評価軸で生きている人が日本では大半を占めると思います。

幸い、当時の僕の上司は営業のプロセス自体を褒めてくれる人だったので、自身の成長、進歩を実感でき、成果が出るまで新規営業を継続出来、そこそこの営業成績を収めることは出来ました。ただ、電話の件数が少ない時には信じられないくらい怒られました・・・要は自分でコントロール出来ることは、ちゃんとせーよということですね。これ結構大事です。

ですので、多くの人にとってゴールの見えないマラソンを走り続けるには、成長、進歩を実感させてくれたり、応援してくれたりする伴走者が必要なのです。学習であればパーソナルコーチ、仕事であればメンターを誰かに依頼することが良いと思います。ライザップが成功したのは、ライザップのトレーナーさんが優良な伴走者であったからでしょう。逆に部下や後輩に接する時は、成長、進歩してる部分を見つけて、褒めてあげたり応援してあげたりするのがいいでしょう。

VUCAの時代と言われる現代では、ゴールの見えないマラソンを走り続けることがこれまで以上に求められます。まずは自身の怠惰を受け入れ、対応策を考えて実行していきましょう。

怠け者の僕が何かを続けるために実践しているTIPS的なものを紹介します。

ToDoの目標は低く低く置くのがいいです。
例えば、英語の学習であれば、単語帳1ページ見ればOK、その代わり毎日やる。程度のものです。人間、初動に最もエネルギーを使うというのが僕の持論です。初動のハードルを如何に越えられるかが継続には重要なんじゃないかなと。ジョギングを習慣化させたい人は、”毎日走る格好をして、外に出る(走らなくてもいい)”くらいを目標にすれば良いと思います。そうすると案外走ってしまうものです。

また、今の僕の英語の先生は友人に紹介してもらったのですが、この点も僕が学習を継続する上で非常に大きなメリットになっていると思います。友人に、”全然、英語力延びてないやん”と思われるのは恥ずかしいので、恥ずかしい思いをしない為にある程度の努力が出来るのです。他人軸評価を気にしまくる特性がここでは活きております。

このように自身を客観的に把握(メタ認知とか言うのかな)して、対策を打つことで、多少はゴールの見えないマラソンでも走り続けられるようになり、そして、完走した体験を積み重ねることにより、自身が諦めずに続けられる人間に少しずつ近づいて行くのではないでしょうか。 

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