発達障害について

2022.04.01 お知らせ

4/2は世界自閉症啓発デー、4/2〜4/8は発達障害啓発週間です。

発達障害は主に以下に分類されます。

・自閉症スペクトラム
・学習障害
・注意欠如多動性障害

各障害の特徴をここで述べることはしませんが、発達障害は知的障害を合併しないケースも多く、見た目に分かりづらい障害と言われております。この“見た目の分かりづらさ”が当事者やそのご家族にとっての生きづらさを生んでいると考えられます。

また、発達障害の特性が環境次第で強みにも弱みにもなることが多く、周囲が理解する、当事者の特性に沿った合理的な配慮が求められております。これは正に、障害がその人の特性に起因するわけではなく、その人と社会との間に生じるという障害の“社会モデル”の考えです。(障害がその人の特性に起因するという考えは、“医療モデル”と言われております。)

こういった話が話題に上がった時に、“みんなちがってみんないいよね”とか、“障害も個性だ”という発言をする人が一定数いますが、短絡的にそのような共感が生まれることはある種の危険性もつきまとうのではないかと危惧します。

特に発達障害の領域において、自身が時々気になる論調や誤った考えをいくつか挙げていきたいと思います。

まずは「発達障害の方には天才や革命家や芸術家が多い」です。
確かに、エジソン、坂本龍馬、スティーブ・ジョブス、武田双雲・・・彼らがその自身の特性を強みとして発揮したことに疑いの余地はないのですが、自身の特性を強みとして発揮することが社会での活躍に繋がることは定型発達の方も同様だと考えられます。発達障害があろうがなかろうが、自身の特性を活かす・活かせないは周囲のサポートや自身の努力などによるところであり、発達障害に特異的な話ではないと考える方が自然です。そして、残念ながら発達障害の特性が強い人ほど、現代社会の多くの協調が必要とされる仕事には就きづらいという現実が存在すると思います。

次に、「食品添加物と発達障害の関係性について」です。

最近、オーガニック食品を推す団体の方に話を聞く機会が何度かあったのですが、母親が食品添加物の摂取量が多いと発達障害の特性をもった子供が生まれやすいという話を複数名から聞きました。そういう方に、医学的な根拠のある論文を提示してくれと言っても満足のいく回答をもらえた試しがありませんし、根拠とされているデータも非常に稚拙なデータの取り方のものでした。

まずもって、特定の集団の食品添加物の摂取量とその子供の発達特性を調査しようと思うとどれだけの労力と時間がかかるのかを冷静に考えれば、そのようなデータを出すこと自体がほぼ不可能であることは分かると思います。そういったことを流布されると、発達障害の子どもを育てている母親の誤解を生むので本当に止めて頂きたいと思います。

最後に、「障害児は天使だ。あなたを選んで生まれてきた。」です。

そのように思う人のことも、そのように思う人がいることも理解出来ます。
ただ、そのように解釈することこそが美しいとでも言うような論調がマスメディアなどに強調されている点については甚だ疑問を感じます。

実際に発達障害の息子さんと暮らす僕の知人は、「自身の子どもが定型発達発達だったらと息子が20歳を超えた今でも思う。」と言います。この障害児を授かったことを強制的に受容しなければいけない雰囲気は、当事者のご家族にとってとてもつらい思いを強いているような気がします。今の世の中が発達障害に限らず障害のある方にとって生きやすい世の中かと言われればまだまだ、そうではないと僕は思います。

偉そうに色々と書いてきましたが、「じゃあ、お前は発達障害のある方の為に何かしているか?」と問われると、何もしていない自分に気づく訳ですが、この機会に包摂的な社会とは?とどうすれば、今よりも包摂的な社会に近づけるのか?を少しだけでも考えてみたいと思います。


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