ラティメリア・カルムナエ、ラティメリア・メナドエンシス

2022.12.20 お知らせ

通勤時に茅場町や兜町を通る。無機質な数字が否が応でも目に入ってくる。
昨日よりも上がっていれば青、昨日より下がっていれば赤、そんな風にも表現されている。

所謂、株価である。

「みんなこの一枚の株券に夢を見る」と山一證券の最後を描いた小説「しんがり 山一證券最後の12人」のセリフにあるように、人は株価に魅了される。もっと言えば自身が保有するものの経済的価値の上昇に魅了される。

無機質な数字が散らばる街は心なしか、人が歩くスピードも早い。時節柄もあるだろうか。師走という言葉がしっくりくる。

12月20日は「シーラカンスの日」である。

4億年も前から姿を変えずに悠然と深海を泳ぎ続ける。寿命100年、生殖機能を持つまでに50年、妊娠期間5年、個体で見ても人間の時の流れのそれとは全くの別次元である。時間も人間が生み出した概念であるので、彼らの寿命に勝手にこちらの都合で決めた尺度を当てはめることに烏滸がましさを感じる。どうか許して欲しい。

環境の変わらない深海にとどまったからこそ4億年もの間、姿を変えずにいられた、というのが定説らしい。

もしも、シーラカンスに上昇思考があれば、結果は違っていたかもしれない。
上昇思考を否定したい訳ではない。

この世界をどう定義するかは自分次第、そんなメッセージを彼らの存在から受け取った。感謝したい。

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