キャリアと哲学ラジオ 転職市場におけるワニさん、キリンさん、ゾウさん
2024.11.11 マガジン先日、音声配信を開始した「キャリアと哲学ラジオ」の文字起こしです。
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今回は「転職市場におけるワニさん、キリンさん、ゾウさん」というテーマでお話をしました。
ソーシャルグッドな企業で活躍するためには、スキルと想いがともに大切です。
今回は、そういったことの例えをワニさん(スキル特化型人材)、キリンさん(想い先行型人材)、ゾウさん(スキルも想いも兼ね備えた人材)という観点からお話をしました。
当社としてもこれまで以上に、スキルも想いも持った方に良い転職体験をご提供できるにように頑張ります。そんなお話を文字に起こしましたので、是非読んで下さい。
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高藤・福井)ソーシャルグッド転職に特化した転職エージェントのプロビティ・ローバルサーチの高藤です。福井です。よろしくお願いします。
今日もキャリアや哲学のことをお話する、「キャリアと哲学ラジオ」という形でやらせて頂いておりまして、そういったことをお話しできればと思っています。
簡単にご説明をさせていただくと当社は、ソーシャルグッド転職に特化し、社会を良くしたいという想いで事業をされている企業さんと、そういった仕事をしたいという優秀な人材をお繋ぎする転職エージェントです。
私自身も20年以上この仕事をやっていて、延べ1万人以上のキャリアを見ていく中で、キャリアを考えるとどう生きるかとか、人生ってなんぞやみたいなところにいきがちなので、そういったことをいつも福井さんとも壁打ちしながらお話しています。
そのお話をこうやって音声で垂れ流しをさせて頂こうと思います。
福井)はい。よろしくお願いします。垂れ流させて頂きます。
高藤)今日のテーマはなんでしょうか?
福井)今日のテーマはですね。「転職市場における、ワニさん、キリンさん、ゾウさん」というテーマです。キリンさんが好きです、でもゾウさんはもっと好きです、みたいな。ちょっとね、なんのこっちゃっていう話なんですけど、これは、高藤さんが言い出したんですか?
高藤)違うんです。以前、タカさんが言ってて。
福井)(タカさんとは)哲学とか、これからの社会とかについて考えている界隈の人ですよね。
高藤)そうです。横の成長と縦の成長と言っていて、動物に例えているんですよ。
福井)たぶん聞いてらっしゃる方でも横の成長、縦の成長って言われてもピンとこない方もいらっしゃると思うんですけど、そのあたりはどんな感じなんですか?
高藤)はい。横軸の成長というのはスキルとかケイパビリティ、つまり何が出来るのかということです。
ビジネスをする上での遂行能力的なもので、アプリケーション的なものでもあります。
なので、経験を積んで、簿記が出来ますとか、英語が出来ますとか、事業開発が出来ますとか。
これを横の成長と呼んでいて、ビジネススキルを伸ばすということです。それと違って、縦の成長というのは(アプリに対して)OS(オペレーションシステム)ですね。
その人が世の中をどのように見ているか、人間性の成長のことを指しています。
福井)うん。アプリケーションに対して、オペレーションシステムですね。
高藤)はい。だから、人間性もすごくセルフィッシュな(自己中心的な)感じで、自分のことしか考えないみたいなOSの方もいれば、生きとし生けるものを、、、みたいなOSの方もいらっしゃいます。
福井)なるほどですね。セルフィッシュなOSの方がビジネススキルを持つと無双したりしそうですね。
高藤)そういうのもありますよね。私も20年も人材業界にいますけど、昔はそういうめちゃくちゃビジネスのスキルがあって、OSが自分のことしか考えません、自分の利益をいかに最大化する人が、“出来る人材”みたいに言われていたんですよね。
とにかく売上を作るとか、お客さんを言い負かすとか、そういう人がもてはやされていました。
福井)僕も社会人を20年くらいやっていて、昔はそういうのに憧れた時期はありました。
高藤)憧れていたんですね。
福井)はい。かっこいいと思っていました。
高藤)それがかっこいいと認識される世の中だったんですよね。
福井)なるほど、社会のOSも変わってきているってことですかね。
高藤)そうかもしれないですね。それがイケイケでいけているビジネスパーソンだったじゃないですかね。(縦と横の座標で)横に数値をとっていて、縦は低いイメージです。横は長いんですけど、人間性のところはすごく自分本位なんで数字が低くて横長でワニさんですと。
福井)横が長いからワニさんですと。
高藤)私もワニさんにならないと生きていけないと頑張っていたんですけど、そんなにロジカルシンキングも伸びないし、セルフィッシュなのもなんだかなぁと思っちゃって、でもどうすればいいか分からなくてもがいていた時期がありましたね。
福井)なるほど。そういう人がいるんだろうなと思いましたね。
何かしっくりこないんだよっていう人が僕の周りにもいたんですけど、僕自身はワニさんではなかったですけど、ワニに憧れていた自分としては、何でそんなことでモヤモヤするの?とか、だって会社って売上を作るところじゃん、とか思っていたので、そういうモヤモヤする人の気持ちに想いを馳せることなく30代前半くらいまで生きていたかもしれないです。
高藤)ワニ街道をまっしぐらに目指していたんですか?
福井)カッコいいワニになりたいと思って生きていました。
高藤)いいですね。私は、何か違うけどそうしないとっていう脅迫観念で生きていました。
なので、そうじゃない世界を知ったら、(このままで)良かったんだっていうすごく救われた感じはめちゃくちゃありました。
福井)それが縦の部分っていう。
高藤)そうそう。器とか、OSの成長とか、ですね。
世の中をどれだけ成熟した目でみるかという成長ですね。すごく成熟した目で見ていて、でも、ビジネスのスキルがあまりないと、縦には軸を取っているんですけど、横の軸がちょっとなのでキリンさんだと。
福井)縦に長いキリンさんだと。考えていることは美しいんだけどみたいな?
高藤)そうです。ワンネス的な、地球の痛みが自分の痛みと思うような。
福井)優しい人だ。
高藤)優しい人も多いですよね。共感しているような人もいて。
そういう想いはあるけれども、ビジネススキルはそこまでないという状態のキリンさんですね。
福井)最近、キリンさんを都内でも見かけるんですけど。
高藤)そうなんですね。都内にもいらっしゃるんですね(笑)
福井)僕自身が縦という軸を自分の認識の中に獲得したからかもしれないですけど、「あっこの人、ちょっとキリンさんっぽいな」っていう人はいるかもしれないです。
高藤)いるかもしれないですね。私も仕事で色んな人と面談をしていて、世の中への想いをお持ちだけど、ご経験とかスキルを十分に持っておられない人はいるかもしれませんね。
特に最近、ソーシャルなムーブメントがすごく来ているので、サステナビリティとか、環境とか。
福井)そうですね。2、3年前から、脱成長とか、斎藤幸平さんとかが、結構強いワードで言っていると、ハードワークするとか、これ以上経済的に成長を追いかけるのをやめようということで、横のスキルを育まなくなっちゃうような、そんなムーブメントが起きている。
高藤)そうかもしれないですね。ワークライフバランスも大事にしましょうというのも、そういうことだと思います。
ホワイト企業がそういう会社だ、みたいな。
だから、所謂ホワイト企業みたいなところで、あまり仕事の負荷もかからずに育ってこられて、社会への想いがあるみたいな方だと、想いを持っていても、どのように世の中に実装していくかの手段がなくなっちゃうんですよね。横のスキルがないと。
福井)そうですね。今もほとんどの国では資本主義という思想のもとに経済が回っていますし、これまでの社会をより良くしていこうとするとビジネススキルや体力やマインドって、ある意味、既存のシステムの中でがんばるより、タフにならなきゃいけないってこともありますよね。
高藤)そうですね。(厳しい環境に身を置いた方が)自分を成長させるのに手っ取り早いですよね。
福井)キリンさん、多いかもしれない、増えているかもしれない。
高藤)そうですね。でも、そこでまた揺り戻しが来て、「あっ違った、違った」みたいになるのかな。
今まではワニさん目指せっていう風潮だったかのが、キリンさんの風潮が来ていて。
福井)でもなんか、今年くらいから揺り戻しは来ている気がします。広告代理店のGOの三浦さんが、彼がそういうポジションを取っているからだと思いますが、「空前の努力ブームが来る」とか言っています。
あとは、セルフ・ブラックっていう言葉知っています?
高藤)知らないです。
福井)企業ってホワイト化しちゃっているじゃないですか。
例えば、銀行は20時には退社しなきゃいけないとか、パソコンを持ち出せないとか、ホワイトにならざると得ない環境になってきて、そこで、でも遮二無二がんばってきた今の40代の人とかが言う、「オレらの時はそうじゃなかった。」みたいなことに対して、「まぁ、そうだよな。」ってなって、それが良いとか悪いとかは置いておいて、20代、30代の人がセルフでブラックにやろうとか、っていうセルフ・ブラックっていう言葉があるらしいんですよ。
会社のPCがなくても沢山あるじゃないですか。そこでスキルをつけようとする人が結構いたり、それが揺り戻しの象徴的な現象の1つかもしれないなと思っています。
高藤)かもしれないですね。このままだと何も出来なくなっちゃうという(危機感が)あるかもしれませんね。
この前、インパクトスタートアップ協会の社長さんたちともお会いする機会があったんですけど、「社会への想いだけがある、フワフワした人は困るので、実力のある人、根性のある人を紹介して欲しい。」って言われました。
ウチがソーシャルグッド転職をやっていますって言ったら、若干嫌そうだったんですよ。フワフワした人を紹介されても、みたいな。
福井)なるほど。ただ、当社に登録頂く方は、その辺両方兼ね備えた方が多い気がするので良い人を紹介していきたいですね。
高藤)本当にそうですね。その両方を兼ね備えたのがゾウさんです。
福井)デカいんだ。縦にも横にも。
高藤)そうそう、(横軸と縦軸の)両方の面積が取れている。カッコいいですよねゾウさん。
福井)ゾウさん、いいですね、カッコいいですよね。
高藤)カッコいいですよね。社会への想いもあって、仕事も出来るっていう。
福井)そうですね。そういう人って結構、ご自身をメタ認知している気がします。
というのも、想いだけでは、、、とか。最近、面談をさせて頂いた方でも、今は大企業にいらっしゃって、世間一般から見ると高い水準のお給料をもらってらっしゃるんですけど、その方は「今の会社にいるからもらえているんです。」と仰って、スキルもあって。
ただ、とはいえ、ソーシャルベンチャーのようなところはまだまだ黎明期で、大企業ほどの水準の給料が出ないじゃないですか。それでも、ご自身の給料を下げてでも、そういったところへ行きたいっておっしゃるんですよ。
高藤)ゾウさんだ!
福井)ゾウさん、素敵だな!ワニさんがいて、キリンさんがいて、ゾウさんがいて。面白いですね。
今はワニさんを経て、ゾウさんになるって人が世の中には多い気がします。キリンさんからゾウさんっていうより、ワニ経由ゾウさんが多い気がしますけど、その辺りはどうですか?
高藤)そこには私も同意ですね。ずっとワニワールドにいて、ワニワールドで身に着けたスキルを使って活躍をされる方ですね。
企業から求められるのもそういった人材ですね。
福井)やっぱり、そうなんですね。だから、社会に想いを持って仕事をしていきたいと思われる若い方がいらっしゃった時に、まずは数年、スキルが獲得出来るような会社に入って、ゴリゴリ、資本主義の中でモノを動かすとか、稼ぐとかっていうのは理にかなっているんですかね?
高藤)そうですね。本当にそう思います。ビジネス推進力を上げる観点で就職するのがいいと思います。特に若い時期は。
若い方とお会いしていて、若いうちからNPOとかで働きたいという方もいて、それはそれでいいんですが、この間お会いした方で、すごいなと思った方は、学生時代からNPOとかソーシャルベンチャーのお手伝いをしていて、その中でちっちゃいままで留まっている組織を沢山見ていて、資本主義の拡大するスキル、ハックするスキルを身に着けなきゃいけないと痛感して、大手のゴリゴリ系の会社に就職を決めましたっていう人がいました。
さすがです。
福井)もうその人、ゾウさんじゃないですか。
高藤)はい。ゾウさんなんですよ。尊敬します。
福井)カッコいいですね。その人は、1度、キリンさんっぽいモードが若いうちに立ち上がって、そこに行って、ワニが必要だって思って、今ゾウさんに向かっているという。すごい。
高藤)すごいですね。本気で向き合ってきたんでしょうね。学生時代のNPOとかの支援も。本気で向き合ったからこそ、限界を感じてって部分があったのかなって。そう考えると本気で向き合うって大事ですよね。
福井)はい。本気で目の前のことに向き合うって大事ですね。ちょっと耳が痛いですけど、、、
高藤)私も耳が痛い。ブーメランだ(笑) だから自分が今、ワニさんかな、キリンさんかなって、どういう状態かを考える、メタ認知が大切かなと思います。
メタ認知はライフハックとしてとても重要で、人生を充実させることにもつながると思います。
メタ認知をして、自分がキリンさんだと思えば、どのようにスキルを身に着ければいいかを取り組めばいいと思います。
福井)ワニさん的に遮二無二働いてきて、「自分の仕事、どうなんだろう?」と思っている方がいらっしゃっても、今は想いをもって、仕事が出来る会社が増えているので、是非、当社にご登録頂きたいです。
高藤)そうそう。トレードオフではないのでね。仕事と社会を良くすることって。それを両方追いかけられる会社がありますから。会社もキリンさん的な会社、ワニさん的な会社、ゾウさん的な会社がありますね。それで言うとウチはキリンさんだわ。
福井)そうですね。ワニを取り入れて、ゾウさんを目指しましょう。まずは、子ゾウを目指しましょう。
高藤)ちっちゃいゾウさんね(笑)
福井)はい(笑)
高藤)ウチのお取引先の企業さんは素敵で大きなゾウさん的な企業さん、ワニさんよりのゾウさん的な企業さん、キリンさんよりのゾウさん的な企業さんなどがありますので、その方が一番輝けるゾウさん企業と出会って頂けたらめちゃくちゃ楽しいと思います。
福井)自分をメタ認知して、自分の意識が向かう先が変わっていくのを観察するのは人生の醍醐味だと思います。
高藤)そうですね。それって自分の人生を自分でドライブしている感覚ですね。
福井)確かにそうですね。
高藤)動物としての変体、変容を遂げていきましょう。そんな感じで、キリンさん、ワニさん、ゾウさんというは私たちの会話で出てくることも多いと思います。ゾウさんを増産したいですね。
福井)ゾウさんを増産(笑) そういう終わりですか!
高藤)ゾウさんがいたら、世の中良くなりますから。今必要なのは、スキルも想いもあるゾウさん人材ですから。みなさん是非、ご登録を宜しくお願い致します。素敵なゾウさん企業をご紹介いたします。
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福井)宜しくお願い致します。
高藤・福井)それでは、最後まで聴いて下さりありがとうございます。
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人や社会は、いまよりも、もっとよくできる。
あなたの思いとスキルで、もっと未来は変えられる
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