人生100年時代、IKIGAIの大切さ

2022.01.12 お知らせ

COOのFです。
本年もよろしくお願い致します。

先日、素敵な仲間との会食の機会に恵まれました。
その夜に刺激を受けた話をしようと思います。

会食のメンバーは30代の女性、50代の男性、60代の男性と僕(30代)というメンバーで構成されていました。60代男性のM氏のお話がとても刺激的でした。

美味しい料理と、日本酒ソムリエがチョイスしてくれるお酒とのマリアージュにより4人が機嫌よく饒舌になるにはそれほど時間を要しませんでした。ある程度、お酒も進んだところで、M氏が「これからやりたいことが明確になった。」正確には「(天から)降りてきた。」と発言。更に「人生で一番、今がワクワクしている」「これまでの人生は、これからの僕のチャレンジのためにあった。」と。

M氏は某有名企業で財務部門の責任者、関連企業の会長職まで務めた方です。サラリーマン人生としては、華やかで、周囲からすれば”羨まれる”存在だと思います。

そんなM氏が、「今が一番ワクワクしている」と発言したことは日本の雇用問題、人生100年と言われる時代に対して抱かれる閉塞感を打破する希望に満ちていると感じました。ちょうど、前日に某企業の人事課長との話の中で、「50代で要職についていない層のモチベーションが著しく低い。」「小会社への出向をお願いする面談は本当に骨が折れる。」と言う話題が出ていたのですが、そのコントラストたるや。

これまでの日本企業の大きな特徴は、①新卒一括採用②年功序列③労働組合の存在、であり、これまではそこそこの企業に入りさえすれば、一生安泰、郊外に一軒家でも買って家族で幸せに暮らす、みたいな所謂、”中間層所得層”が幸せの象徴でした。

ですが、経済のグローバル化が進み、テクノロジーの進歩のスピードが指数関数的に上昇していく今の時代、いつ何が(技術や知識など)どのタイミングで陳腐化するか分かりません。もうこの世に安泰はないでしょう。定年まで今の仕事を我慢すればいい。それも違うと思います。働かなくていいことは、決してユートピアではないと思います。

これまでは、ある意味、自分は”中間所得層である”という幻想が多くの企業人を幸せに導いてくれたのでしょうが、大企業の早期退職など、そんな幻想は崩壊しつつあります。いや、崩壊しています。その中でも、企業で生き残り要職につき、”自分はこの時代をも生き抜いた”と満足感を得られる人もいるでしょうが、椅子取りゲームの難易度としてはSランクでしょう。

多くの人にとって、自分の人生に対してオーナーシップを持って、自分で舵を切って生きているという充実した感覚を持つことが必要です。そして、このことを1つの会社だけの評価に依存してしまうと、残念ながら多くの人が絶望してしまうでしょう。(何せSランクの椅子取りゲームですから)

常に自分の心が何に動かされるのかを探究し、やりたいことが見つかったら、勇気を持って飛び込んでみる(趣味でもなんでもいいと思います。)この姿勢が人生100年時代を楽しく健やかに生きていくには必要なんだと思います。

スティーブ・ジョブスの演説の”keep looking don’t settle”が有名ですね。ですが、僕たちはそんな風に教育されてきていません。型にハマることを良しとされ、日本社会は金太郎飴のような人材を大量生産してきたのです。金太郎飴が企業の成長に寄与し、金太郎飴であるが故、個人も幸せを感じられたので、ある意味、日本の教育は成功しました。

ですがもう、古いパラダイムから抜け出す時です。SNSを始めとするテクノロジーの発展により、個と個が繋がれる時代であることは、古いパラダイムから抜け出すことを間違いなく後押ししてくれます。

再度、自分に言い聞かせるようですが、勇気を持って飛び込んでみましょう。飛び込んで溺れてもいいと思います。その失敗が自身の血となり肉となり、人生の豊かさの一部となってくれるでしょう。そして、溺れたエピソードは誰かに話して笑ってもらいましょう。

僕自身もまだ、自身が所属する会社に生殺与奪の権を握られているので偉そうなことは言えませんが、一企業人として、この課題に向き合っていきたいと思います。


僕も今よりも数十年、年齢を重ねた時に何十歳も年下のメンバーとお酒を飲み、「今が一番、ワクワクしている。」と言ってのけたいものです。

気づきを与えてくれた、いつもお節介なM氏への感謝を込めて。


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