葛藤、モヤモヤ、自身との対峙
2021.07.26 マガジンCOOのFです。
葛藤、モヤモヤ、自身との対峙について今回は書こうと思います。
「僕たちの活動って、結局はうちの会社の売上を減らすことになりませんか?」
先日、7月より新しくチームに参画してくれたメンバーY君から言われた言葉です。
僕の現在の本業(あまり、本業という言葉は使いたくないのですが、自身の生活を支える日本円を稼ぐ為の主な活動という意味で、本業と表現しています。)はメーカーのCSR推進部という部署で自社の関与領域の非営利活動+新規ビジネス案創出をメインで行っています。
CSRを推進するという御旗のもと、会社の利益をいかに社会に還元し、それを中長期の企業価値の向上につなげていくか、ない頭を絞り日々悪戦苦闘しております。
営業出身の彼(営業時代の実績はエース級であったと聞いています。)から言われた言葉に、
「そうかもしれんね。だったらどうなの?」
と返しました。(彼の真意を知りたいが故の、質問でした。)
彼からの返答は
「え?それってまずくないですか?」
僕は間髪入れず
「何で?」
彼は、こいつアホなんじゃねーの?と言わんばかりの冷笑を浮かべました。(無意識的にではあるとは思いますが)
一瞬の沈黙のあと、更に彼は
「CSRと利益を両立するための方針とかはないんですか?」
と続けました。
僕「そんな方針はないよ。自分で考えて、思うようにやればいいんじゃない?」
彼「それでいいんですか?」
僕「いいも悪いも、だれも答えなんか持ってないよ。」
彼「バランスが大事ですよね。」
僕「バランスって?」
彼「いや、その、会社の利益と社会貢献の。」
僕「その答えってどこにあるの?」
彼「・・・どうなんでしょう。」
僕「社会にあるんじゃないの?企業の責任を果たした結果、売上が減るならそれでもいいんじゃないの?」
彼「そうですけど、、、」
僕「目的と手段を混同させていない?」
彼「僕もホントはFさんと同じ考えですけど・・・」
僕「ホントはって何?しかも自分と同じ考えってなんでそんなに簡単に言えるの?」(ここで我慢していたイライラが出てしまった。)
※中長期の非財務的活動を財務活動に統合していくことが重要という視点は一旦、スコープの外において話をしておりました。
僕は何にイライラしたのか、その背後には自分のどんな想いがあったのか。
まずは、「目的と手段を混同させていない?」という質問に真正面から回答しなかったことに一番怒りを感じたのだと思います。(自分で問題提起をしておきながら、逃げるんかと・・・)
そして、答えを安易に求めてこようとする(少なくとも僕にはそのように映った)姿勢にイラついたのだと思います。
そして、更に安易に‘‘バランス‘‘という言葉を使ったこと、また安易に‘‘ホントはFさんと同じです‘‘というニュアンスを言われたことから、僕は「こいつは本質的に物事に向き合えない、答えを出せない事象からは逃げる奴だな。」と‘‘評価‘‘してしまいました。(詳しくは記載しませんが、僕はNVCの勉強もしており、相手を‘‘評価‘‘するのではなく‘‘観察‘‘しなければならないと自分に言い聞かせているにも関わらず、まだまだ相手を‘‘評価‘‘してしまいます。)
どこかで、僕は自分のことを‘‘簡単にバランスを取る‘‘なんて安易には使わない、Y君よりも本質的に物事を考える思慮深い人間であるという驕り、過信みたいなものがあったような気がします。
日ごろから対話が重要だと言いながらも、自分の気に食わぬことに対しイライラを表出させてしまう自分に嫌気がさしつつも、Y君の考え方に納得がいかぬ気持ちも消化しきれないのも事実です。
今回は特に落ちはなく、徒然なるままに書かせて頂きました。
精神的に落ち込んでいる訳ではないです。
尾崎豊の「存在」の歌詞が胸にしみます。
受け止めよう 目まいすらする 街の影の中
さあもう一度 愛や誠心(まごころ)で立ち向かって行かなければ
受け止めよう 自分らしさに うちのめされても
あるがままを受け止めながら 目に映るもの全てを愛したい